
今では多くの人がパソコンを操作でき、パソコンさえ使えれば誰でもデザイナーを自称する時代です。ネット上の無料素材やテンプレートなどを利用すれば、簡単にチラシや書類ができてしまいます。簡素なデザインであればお金を払ってまでデザイナーへ依頼すべきではありませんが、ここぞ!という場面や複雑な内容で作ることが難しいなら費用対効果を考えてデザイナーへ依頼すべきでしょう。
では、実際にデザイナーへデザインを依頼するべきなのはどのような場面でしょうか?
「自分でできることは自分で」がデザインの基本
現在ではほぼすべての会社でパソコンが導入され、社内の資料や営業ツールを社員自らが作成しています。また、無料ソフトやデザインテンプレート、イラスト、写真など様々な素材がネット上で無料配布されています。それら素材を組み合わせることで簡単にデザインを作成でき、印刷もネットプリントを利用すれば時間と費用が抑えられます。
ひと昔前と違い誰でも簡単に印刷物を作ることができるため、基本的に自分で作れるデザインは自分で作る時代になりました。
費用を掛ける場所をケチると反応や効果に影響が出る
そして、多くの人はデザインや印刷のコストをできるだけ抑えたいと考えるでしょう。しかし、安さを追求するあまりデザインの意図が消費者にうまく伝わらず、思ったほどの効果が得られないと感じたことはありませんか?デザインは文字や写真の要素だけでなく、印刷用紙の種類や質感などすべてを含めてデザインです。だから常に同じ用紙を選ぶのではなく、デザインの内容や目的に応じて適切な用紙の種類や厚さを選ぶ必要があります。
例えば、食べ物や人物など発色や彩度を重視するなら光沢のある用紙を選んだり、不動産で建物の質感やイメージを考慮するなら多少インク沈みがある用紙を選ぶなど、内容に加え五感で感じる全ての要素で表現します。このように、本来費用を掛ける部分を予算の都合などで抑えてしまうことにより、思わぬ機会損失や違った印象を与える可能性があるため注意が必要です。
デザインでしっかりと情報を届ける必要があればデザイナーへ依頼
どうしても依頼者ができないことを手伝うのがデザイナーの役割です。普段社内で使う簡単な資料や書類は社員自身で作成し、大切な場面で使用する印刷物だけはデザイナーの手を借りるなど、内容や状況に応じて使い分けが大切です。
デザインは掲載すべき内容を紙面上に配置するだけの作業ではなく、特定のターゲットに情報を的確に届ける作業そのものです。新たな商品やサービスの提供をはじめ重要な場面だと感じれば、お金を支払ってデザイナーにデザインを依頼する価値は十分あると思います。