
はじめてデザインを依頼する時の「どうすれば?用意するもの・必要なものは?」にお答えします
何の意味や目的もなく、突然「そうだ、チラシでも作ろう!」と思う人はいません。
そこには必ず誰かに伝えたい「情報」があり、その情報は依頼者本人しか知り得ません。
ですから、その情報をデザイナーに伝えなければ、調理器具を持たない料理人のように何もすることができません。
もし「デザイナーに任せておけば勝手に考えて作ってくれる」という思いがあるならば、それはデザイナーが勝手に考えた虚構にすぎません。
そんな「ウソデザイン」にお金を払うことがないように、作りたい内容に対しての依頼者本人しか知らない情報を、しっかりとデザイナーに伝えるようにしてください。依頼者に必要な気持ちや考え方とは?

例えば、おいしいスイーツを食べたり映画に感動したら、すぐにでも友達に「何がどう良かったのか」を教えたいと思いませんか?
それは、自分の喜びや感動を相手に共感してもらい、相手にも同じような気持ちになってもらいたいからです。
それと同様に、もし自分が誰かに紹介したい商品やサービスがあるなら、少しでも多くの人に知ってもらうため、必死にその良さを説明するでしょう。
デザインを依頼するときも顧客や消費者にプレゼンするように、デザイナーに対してその良さを全力で伝えてください。
それはデザイナーも消費者の一人であり、消費者の立場で必要な情報や伝えるべき内容を考えるからです。
まずは自分でデザインすると思って、同業他社や異業種などのチラシ、Webサイトなどを見て、必要となる情報を十分に集めて検討してください。
相手を説得するために必要なものは、十分な情報量と熱意です。
1.デザインを今まで一度も依頼したことがない方

今まで社内や依頼者ご自身でデザインを制作したり、あるいは宣伝広告自体が初めてという方など、外部のデザイナーに初めてデザインを依頼するという方は、一体何をどうすればいいのかわからないと思います。
デザインをするにあたっては最低限必要な情報がありますので、まずはご自身の考えやイメージなどを箇条書きでもいいのでノートに書き出してください。
どうしても書き出せない場合は、同業他社のチラシやWebサイトなど下記に示す各項目を参考にして、依頼される前に伝えるべき必要な情報を一度整理してみてください。
- What:何を
(例)新発売の化粧品を - Whom:誰に
(例)30代から60代の乾燥肌が気になる女性に - Why:何のために
(例)販売促進と広く知ってもらう目的で - How:どのように
(例)A4サイズの三つ折りで - When:いつ
(例)9月30日までに納品してもらいたい
もし仮に料金や費用だけ知りたい場合はデザイン作成の制作料金と費用を、ご自身のイメージ通りになるのか不安であればデザインサンプルをご覧ください。
まずは大まかにデザインの費用やイメージなどをご確認頂いてから、メールやお問合せフォームデザイン依頼フォームからご連絡ください。
2.今まで依頼した経験があり前向きに依頼を検討中の方

今までデザイナーに対して1度でも依頼したことがあれば、大まかな発注の流れは理解されていると思いますが、はじめての方と同じようにデザインに関する最低限の情報が必要です。
依頼から制作・納品するまでで最も大切な時間は、打ち合わせを含めたデザインに関する基本的な情報を把握し、内容を練る作業ですので、本当に情報が大切な要素となります。
あまりにも提供される情報が少ない場合は、内容が乏しく依頼者の意図するものにならない場合がありますので、あらかじめ資料と情報はご用意ください。
デザイナーは医者と同じでデザインの手助けはできますが、本当に納得いく良いものを追求するのであれば、依頼者本人の意思や想いが最も大切となりますので、デザイナーを「表現するための道具」と考えて、ご自身の理想に近づけるようにデザイナーをうまく動かして下さい。