Opinion

デザイン資料集

建物の形状を模した特徴的なリーフレット

建物の形状を模した特徴的なリーフレット

建物の形状を模した特徴的なリーフレット

■資料名→ 神戸海洋博物館のリニューアルリーフレット 
■サイズ→ 170×120mm,変形,巻き3つ折り

広告を手に取った理由:建物がひと目で分かるインパクトのある形状

広告で参考になったデザイン要素:デザインに対する新たな挑戦の気持ち

■広告の特徴と学んだことは?

隣接するポートタワーやホテルオークラと写真に収まることが多いメリケンパークの象徴的な建物の一つである神戸海洋博物館。
その特徴的な建物の形状を再現したリーフレットが神戸港開港150年に合わせてリニューアルされたが、建物と同様に特徴的で見た目に面白い。
概して、いびつな形状の紙面に対するレイアウトは難しく、写真や文字の要素がどのように配置されているのか気になった。

早速リーフレットを開いてみれば、主に館内の写真と説明文章を使って各ブースを紹介しているが、やはりいびつな形状ゆえ、とがった部分を建物の屋根の形状に似せた文様をあしらうことでスペースを使用していた。
横長の形状で表現できるスペースも限られているため若干の窮屈さは感じるものの、概ね館内の紹介もわかりやすく構成されている。
通常、新規店舗のオープンやリニューアルに際して興味深い企画を立てても料金面で折り合わず、結局は企画倒れになって一般的なリーフレットで終わることが多い中、象徴的な建物の形状を模した楽しいリーフレットが作られたことは高く評価できるだろう。

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