Opinion

デザイン資料集

ずらして折ると生まれるリーフレットの利点に学ぶ

ずらして折ると生まれるリーフレットの利点に学ぶ

ずらして折ると生まれるリーフレットの利点に学ぶ

■資料名→ COMME CA ISM KIZUNA リーフレット 
■サイズ→ 247×370mm,B4変形,Z折+二つ折

広告を手に取った理由:ずらした折り方が見出しになって楽しい

広告で参考になったデザイン要素:用紙の折り方ひとつで広がる利用方法

■広告の特徴と学んだことは?

紙面はB4の変形サイズでZ折+二つ折に折られ、左右両端に余裕ができるように少しずらして折られている。ずらして折ったことでできたスペースには、インデックスが設けられ、内容について補助的な役割を担っている。メインテーマである父の日ギフトのインデックスを右側に、その他のテーマを左側に配置しているが、父の日ギフトのインデックス幅を1mm広げることで、広告の主要項目であることを主張している。とても細かい演出だが、領域の広いほうがメインだと潜在的に感じさせる工夫が見られる。
折り返しが多いリーフレットを作る場合、通常のじゃばら折りだと紙面を開けるまで内容がわからず、項目の検索に時間を要する。しかし、各項目に見出しを付けることで事前に要素が理解できるため、見たい項目をすぐに選べ、UIに優れたデザインと言える。

紙を少しずらしながら折るだけで、その内容に対する見出しにできるのは参考になった。通常、デザイナーは掲載内容の表現方法ばかりに目が行きがちだが、リーフレットの特徴である「折る」楽しみにフォーカスした、衝撃的で勉強になった広告の一つである。
また、リーフレットを作る際には、使いやすさや手軽さだけで折らず、消費者の利便性や人を引きつける糸口としても考えてみる必要がある。

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