Opinion

デザイン資料集

物語の展開を写真と文字で導くリーフレットの参考資料

物語の展開を写真と文字で導くリーフレットの参考資料

■資料名→ NIKE Air Zoom Structure Triax+11 
■サイズ→ A4サイズ観音開き、両面カラー8面構成

広告を手に取った理由:丈夫で高品質な紙質と美しいビジュアル

広告で参考になったデザイン要素:リーフレット全体を通した内容の一貫性

■広告の特徴と学んだことは?

世界的有名メーカーのNIKEだけあって、リーフレットの紙質もこだわり、質感が良く写真との相性も良い。リーフレットを開くと、住宅街の道路上に書かれた「止まれ」の白線をスタートラインに、今にも走り出しそうな男性の姿。そして、「ひとりで走るランニングは、終わった。」と、シンプルに一行だけ書かれたキャッチコピー。観音開きの構成も相まって、開くと何か物語が始まりそうな、紙芝居のような感覚がある。リーフレットを更に開けば、走り出しそうな男性の位置はそのままに、永遠と続くスタートラインに並ぶ世界のランナーたちの写真。見開きに書かれたキャッチコピーの答えが完結を迎え、見る者は納得する。

全面に敷かれたシンプルな構図の写真と、何かを感じさせる短いキャッチコピーというシンプルな構成が心地よい。余計な要素がなく目移りしないため、ダイレクトに情報が入ってくる。商品紹介が説明的でなく、One Catch One Visualの明快さで理解を得やすいため、伝えたい主旨もわかりやすい。
折るというリーフレットの特徴を活かした情報展開の面白さと、ムダを省いて最小限の情報で伝えるという試みが参考になる。

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