チラシデザインの作成についてのご依頼は神戸市のディーパーツへ
Opinion
デザイナーの参考資料室
■TITLE→ アンリ・シャルパンティエのクリスマス用パンフレット
■SIZE→ 200×132mm,20頁+2(中綴じ)
広告を手に取った理由:透明フルムを使って表現するという工夫とひと手間
広告で参考になったデザイン要素:透明フィルムの表現法とケーキのダイナミックなレイアウト
■この広告を見て感じたこと
透明フィルムを使うことで、下地になる紙の印刷内容と重なることにより立体的なデザイン表現が可能となる。
フランス語でメリークリスマスを表す「Joyeux Noël」のタイトル文字と、四方に伸びたヘアーラインのみがフィルムに箔押しされ、下地の紙には丸い雪のシルエットが印刷されている。
丸い雪のモチーフとNoëlの「ë」にあるふたつの丸が重なり合うことで、その関連性をもたせている。
透明であるという特徴を活かすことで、デザインの可能性や表現の豊かさを広げたデザインとなっている。
透明フィルムの使い方次第では、もっともっと面白い表現の可能性があるだろう。
例えば、数枚のフィルムを重ね合わせることでレイヤーを作り、ページをめくるごとにストーリーが進むような紙芝居風の表現や、重なった状態のフィルムをめくることで、プレゼントやメッセージが表示されるというのも面白いかも知れない。
一方パンフレットの中身に目をやれば、各クリスマスケーキの写真がダイナミックに扱われ、それぞれの要素や特徴を捉えらレイアウトを採用し、リズムがあって心地よい。
店舗やブランドイメージを損なうことなく、美しい写真を大胆で美しく、そして美味しそうというイメージのみならず、高級感があって上品・上等なイメージが出ている。