チラシデザインの作成についてのご依頼は神戸市のディーパーツへ
Opinion
デザイナーの参考資料室
■TITLE→ Spiral Independent Creators Festival 15開催リーフレット
■SIZE→ 148×210mm, A5,巻き三つ折
広告を手に取った理由:ダイナミックなエンボス加工と銀刷り仕様のリーフレット
広告で参考になったデザイン要素:デザイン内容とは別に感じる印刷技術の多様性
■この広告を見て感じたこと
2000年から東京にあるスパイラルホールという複合文化施設で開催されている、様々なジャンルのクリエーター100組によるアートフェスの開催リーフレット。
A5版サイズのリーフレットにフェスのタイトル頭文字4文字と、15という数字を目立つようにエンボス加工が施され、白を基調としたとてもシンプルなデザインの中にダイナミックな印象がある。
紙面を構成する要素は銀刷り仕様で、所狭しと並べられたその他の印刷物に比べると、ひときわ目立つ存在であった。
掲載されている内容は、開催内容や展示ブースの案内だけで特段変わったものではないが、銀色というだけで特別な印象を受ける。
SICFのフェスをネットで検索すると、歴代のチラシやリーフレットは毎回個性的で、開催内容自体もパワフルかつカラフルで、デザインに携わる人であれば興味を持つような印象がある。
また、巻三つ折りのズレ幅を大きくして文字を置く方法でも、表紙と中面の境界線と考えて、一体感を持たせるようなデザインの工夫も考えられ、可能性は広がる。
文字や写真だけを使ってデザインし、人を魅了することはもちろん素晴らしいが、エンボス加工や他の印刷技術により、紙に直接加工を施すだけで特別感が感じられ、人の印象を大きく変えられる。
どうやら個人的にはエンボス加工が施された印刷物に対して弱いようで、デザイン資料の多くにエンボス加工されたチラシやパンフレットなどの資料がある。