Works
デザイン例
メリハリのある色使いとレイアウトで差別化をした遺品整理のポスティングチラシ
デザインの内容とその考え方
遺品整理を主体とするポスティングチラシのデザインをしました。
もともと水回りの工事業者である依頼者が、訪問先を訪れた際にその他様々な困りごとを引き受けることになり、それをヒントに新たな事業を起ち上げることになり、周辺へのポスティングチラシや手配りにチラシが必要で、デザインの依頼を受けました。
ポスティングのチラシを作るたびに考慮するのが、集合住宅やマンションなどに設置されている厚みのないポストサイズで、最近ではポスティング自体を禁止する場所もありますが、大量にチラシが投函されても埋もれることなくサイズやデザインで存在感を出す必要があります。
他のチラシに埋もれず目立たせるには、B5やA5など手に取りやすいサイズを選び、一瞬で目に付くメリハリのある色使いであることが大切な要素のひとつです。
遺品整理という依頼者にとって大切な品物を扱う業務のチラシでは、奇をてらったような一風変わったデザインではなく、業者やサービス内容に安心感を持ってもらうことが大切なので、充実した内容と多くの人が馴染める落ち着きのあるデザインが必要です。
また、遺品整理は依頼者の部屋をお訪れて作業をするため、安心感や信頼感の証明として、作業実績の写真や認可番号の表示など、国などから認められて多くの実績があることもチラシに盛り込む必要があります。
今回のチラシは全体的にまとまりがあり、わかりやすいチラシに仕上げられたと感じています。
遺品整理というあまり馴染みがなく依頼も少ない分野のデザインでしたが、ポスティングだけでなく新聞の折込チラシでも目にする機会は増えてきている反面、作業内容が似通っているため差別化するポイントが難しい分野だと感じました。
高齢化社会のおかげで、水回りの修理に訪れたついでに様々な手伝いを依頼されたことが事業に結びついたのだと思いますが、今後はますますこの種の需要が増加すると感じました。
◎デザインを依頼された経緯とその目的 身の回りの困りごとをお手伝いする中で、高齢者とともに暮らす家族や一人住まいの高齢者から、遺品整理や生前整理など様々な理由で部屋の片付けを依頼されるケースが増え、水廻り修理や墓参り・清掃代行など他の作業と一緒にポスティングチラシを作成したいと依頼を受けました。
◎デザインするときにこだわった点
投函されるポストのサイズを考慮して、チラシは他の郵便物のジャマにならない小さめのサイズを選ぶこと、そして何についてのチラシであるのか瞬時に判断できるように、わかりやすい色使いと文字の大きさを注意してデザインしました。
ポスティングされるチラシは、自分に関係がないと判断されれば即時に捨てられる反面、少しでも何か気になれば手にとってもらえるため、全体的なまとまりや世代など関係なく親しみを持ってもらえるようなイラストを使用して、温かみを加えました。

