Works
作品集
すぐ捨てづらい工夫を施した外国人向け賃貸マンションの入居募集用ポスティングハガキ
デザインの概要と考え方
外国人向け賃貸マンションの入居募集ポスティングハガキ。テーマは「不動産らしくない」。
周辺のマンションや戸建住宅へ無作為に投函されるポスティング広告。地域を限定した広告活動として有効かつ影響力も健在ながら、すぐ捨てられる、見てもらえない、地域のごみ問題など不満や苦情も聞かれます。新築マンションや地域によっては、ポスティング自体を禁止している場所さえあり、徐々に肩身の狭い広告手法になりつつあります。
外国人向け賃貸マンションの入居募集は、賃料相場も高くターゲットが限定的なこともあり、頻繁に広告物を作ることはありません。しかし、周辺地域への周知徹底や認知度向上のため、ポスティングやDMなどを打つ事がたまにあります。契約に至るまでは難しくとも、広告を手にとって内容に目を通してもらうにはどうすれば良いのか?難問です。
ポスティングで他のチラシよりも目立ち、手に取ってもらうには?すぐに捨てられず、見てもらうにはどうするべきなのか?これらは、ポスティングを考える上で非常に重要なテーマです。
実際の内容とは無関係な、変わった広告なら手に取ってもらえるかも?ということで、不動産とは一切関係のないテーマの写真を使えば、少し興味持ってもらえるだろうと考え、十数点の異なる画像のパターンから選ばれました。
業種によっては費用対効果を考えて、広告の主軸をネット広告に移しています。しかし、地域を限定した、ピンポイントや期間限定のお知らせは、ポスティングやDMなど印刷物の出番です。
少し変わったアプローチのデザインであれば、ポスティング広告で保管率が高い、マグネットやシールなどの広告物と同程度のインパクトはあると思います。
◎依頼された経緯や目的は? 物件周辺にポスティングするハガキを作ることになり、デザインを依頼されました。定型サイズのハガキではなく、かなり縦長で厚紙のような用紙を使い、入居や物件に興味を持ってもらう目的で作成しました。
◎最もこだわったポイントとは? 一見して、不動産関係の広告物とは感じられないようなデザイン。手に取ってもらいやすく、すぐに捨てられないようなアート的な要素を含んだハガキのイメージです。