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デザイナーブログ


連戦連敗でもクラウドソーシングサイトを利用し続ける5つの理由

デザイン以外の仕事にも挑戦して幅や経験を広げる場所がクラウドソーシング

以前のコラム『ここ10年間でフリーランスデザイナーの働き方が変化した』でも書いたように、近年デザイナーとしての働き方は大きく変わりました。

最近デザインの依頼者は、一度に多くの提案が集まるためランサーズやクラウドワークスのようなクラウドソーシングサービスを利用する傾向にあります。一方で、多くのフリーランスなど小規模のデザイナーたちは、Webサイトから直接デザインを依頼されることがなくなってしまいました。

クラウドソーシングサービスのコンペやプロジェクトに参加して気づくことは、驚くほど提案が採用されないということです。ひとつの案件に対して平均20案以上の提案が集まり、そのうち採用されるのは、ほとんどの場合1人です。 つまり、当選者を除いた残りすべての人間が落選となり、選ばれるデザインの基準も依頼者の裁量で決まるため、当選することは容易ではありません。

これまでクラウドソーシングを利用して何度もデザインの提案をしてきましたが、連戦連敗で採用率は高くありません。そんな状況の中でも、特にデザインコンペに提案を続けるのには、自分なりにいくつかの理由があります。

クラウドソーシングサイトに提案を続ける5つの大きな理由

クラウドソーシングサイトとその特徴や利点

まず、クラウドソーシングサービスとは何か?ですが、依頼者が発注する仕事に対して登録デザイナーがコンペ方式やプロジェクト方式(固定報酬制)などで提案をする、業務委託・受注サービスのことです。
依頼者にとっては一度の依頼で複数のデザイナーから提案や見積もりを受けられるため、品質や実力は別として、特定の企業や個人へ依頼するよりも非常に効率よく費用対効果が高いサービスです。

デザインの仕事におけるプロジェクト方式は、デザイナーが提案文や見積もり、過去のデザイン実績などを依頼者に提示し、依頼者は提案された文章内容や見積金額、過去の作品などをもとに発注者を決定します。デザイナーにとってはデザインを作成する必要がなく時間的ロスも少ないため、仕事への提案数も比較的多い傾向にあります。

一方コンペ方式は、依頼内容に応じてあらかじめデザイン案を作成してから提案するため、提案が選ばれなければ制作に掛かった時間がすべてムダになるため、一定のリスクを覚悟する必要があります。そのため、ロゴやポスターなど比較的制作に時間を要しない案件の応募数は多くなりがちです。

一般的に、クラウドソーシングでは長期的かつ継続的な依頼を念頭に置いたプロフェクト方式が主流の働き方とされていますが、私が応募する意義や学びを感じるのは瞬発性のあるコンペ方式です。
連戦連敗でも、主にコンペ方式のデザインに応募し続ける5つの理由は以下の通りです。

1.応募しなければ当選することがないため

最も基本的なことですが、クラウドソーシングを利用して提案する目的は、当選して仕事を獲得することです。そのためには継続して提案を続ける他ありません。
経験値を上げることでランクアップや実績数の増加につながり、実績数が増えることにより安心や信頼が生まれ、やがて直接依頼などにもつながるかも知れません。

仕事の依頼者が多くの提案から当選者を決める際、依頼者の中にはデザインのクオリティ以外に実績数の数字も参考にするかも知れません。クラウドソーシングを利用する上で提案し続けることは、実績数や経験値を積み上げるためにも最も基本的で大切な考え方だと思います。

2.自分自身の現在地を再確認するため

クラウドソーシングサイトへ登録しているデザイナーは、経験年数などにかかわらず様々な感性を備えた若手からベテランまで数多くのデザイナーが登録をしています。
募集している仕事に対する提案数は、ロゴやポスターなど簡単な内容であれば100件近く、複雑で作成に時間を要する内容でも平均10件以上の提案があります。

最終的に提案されたデザインは依頼者の感性や趣向が大きく影響するため、作ったデザインにどれだけ自信があっても選ばれるかどうかは依頼者次第です。
たとえ落選したとしても、当選したデザインを見ることで自分に欠けていた要素やデザインの捉え方などを確認できるなど、現在の自分の実力を確かめる事ができます。

3.発想やアイデアを生み出す訓練をするため

デザインとは紙面上に要素を美しく並べて表現する技術ではなく、物事や情報を読み解いて考えをまとめ、情報をターゲットに届けるための作業です。

デザインを始めたばかりの頃は、市販のデザイン集やネット上で良いレイアウトを参考にしていましたが、それらは考えるというプロセスを経て生み出された結果でしかありません。大切なことは結果に至るまでの考えるプロセスで、結果ばかりを真似しても考えるチカラは身に付きません。

発想やアイデアを育てるためには、実際の依頼内容をじっくりと読み解きながら、依頼者や消費者が何を求めているのかを必死に考え、情報をまとめてデザインとして吐き出すことです。
クラウドソーシングの依頼には日頃お目にかかれない仕事も多いので、発想力やアイデアを鍛えるのに恰好の機会なのです。

4.経験したことがない分野へのチャレンジ

日常的に取引をしている会社の仕事は扱う業種に偏りがあり、デザインや方向性もマンネリになることが多々あります。最終的にクライアントの好みに合わせるため、全体的な表現や色使いなども似通ってしまい、デザインの幅を広げることは難しいです。

クラウドソーシングの仕事は業種が多岐にわたり、これまで自分が一度も経験したことがない業界の仕事もたくさんあります。デザイナーだからデザインの仕事しか応募しないと決め込まず、様々な仕事に挑戦すべきだと思います。
仕事の内容や業種が違えば考え方や表現方法も異なるため、いつもとは違う脳を使う感覚があり新鮮さを感じられます。

5.自分の中になかった要素を新たに発見できる

これまで自分が知らなかった分野に挑戦することは新たな知識を得る機会となり、今後その分野の知識を生かしたデザインが可能になります。

デザインを作るためには依頼内容を読み解くだけでなく、その関連情報をネットや書籍などで必ず調べることになります。まったく新しい分野に関する知識や情報を知ることになるため、仕事や知識の幅が大きく広がります。

また、同じデザインでも、今まで感じることがなかった感覚や新たな知識が身につくなど、今後の仕事や生活にも活かすことができるため、様々な種類の仕事に応募することに大きな意義を感じます。

まとめ

クラウドソーシングを利用することは、単純に仕事に応募して当選を目指すだけではなく、これまでや今現在の自分を確かめる機会として、また様々な業種や分野の仕事に挑戦して、これまで自分が知らなかった知識や感覚を身に着けてデザインの幅を広げるなど、仕事を得るだけの場所ではなく挑戦することで何かを得られるため、連戦連敗でも仕事に応募し続けることが大切だと感じます。

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