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デザイナーの理想と現実

デザインを受注するには2つの審査がある

デザイン業界の仕事の受注には大きな壁の存在を感じる

商品を購入するならメーカーを比較検討して値段が合えば購入するが、デザインの仕事は過去の実績や費用を検討して連絡をもらっても、再度見積もりや工期などの提示があり、一度ですんなり受注できるものではない。
この大きな壁を乗り越えて初めて受注となるが、その壁は高く商品のように単純に性能比較できない側面もあり、受注の難しさを実感している。

デザインの受注は量産商品の販売ほど簡単ではない

印刷物のデザインを直接依頼される機会は減少し、受注ポータルサイトやネット広告などへシフトしていることは、業界のみならず言わずと知れた事実である。
少ない仕事の中でデザインの仕事を受注することは難しく、特に初めての依頼者であれば乗り越える壁は高い。
一般的に物事を決める際には同種のものをじっくり検討してから決める慎重さが求められるが、デザイナーを選ぶ依頼者にも同様の慎重さで選んでいるようだ。

量産された製品であれば性能はどれも同じなので、消費者は少しでも値段の安い販売店を見つけて購入すればよいが、
「デザイン」という形の見えないサービスを提供し消費者がそれを購入するとなれば、

「ちゃんと作ってくれるだろうか?」
「このデザイナーは信用できるのか?」
など先が見えない不安を感じることだろう。
それを払拭するためにデザイナーは手を尽くすのだが、最終的に決定するのは依頼者であり、相手に伝わらなければ依頼されることはない。
このように、量産製品の購入では料金の比較という壁だけで購入に至るが、デザインの受注は1次審査を通過しても2次審査が存在する。

2次審査を通過してデザインの依頼先として選ばれても残る不安

デザインというサービスは依頼者に応じたオーダーメイドの製品であり、
量産された商品のように皆同じというわけではない。
だから、格安サイトで商品を見つけ購入ボタンを押せば欲しい商品が手に入るわけではない。

デザインの受注には2次審査があると言ったが、まず依頼者はデザインを依頼できそうな業者をネットで見付け、価格や実績を比較検討して数社に見積もりを依頼する。
これが1次審査。
見積額に納得し、より詳しい内容を聞きたい旨の問い合わせをする。
これが2次審査である。

しかし、2次審査を通過しても安心はできない。
直接会って詳しい話をしても、何か問題や違和感を感じれば断られる可能性だってあるからだ。

デザイン関連の受注の難しさは他媒体の広告利用でも感じる

ネット広告やWebサイトから問い合わせを受けてデザインを受注する難しさは、他の広告を利用する際にも感じる。
デザインの受注拡大を考えて周辺地域に広告できる媒体を検討していると、デザイン事務所やデザイナーなどの広告を一切見かけないことに気づいた。

例えばフリーペーパーの広告欄を見ても、来客目的の店舗や新商品の紹介など、いわゆる1次審査で完了する広告がほとんどで、デザイン関連の商材は適していないと感じている。
デザインという商材は必要な人が限られ、広く多くの人に関係するような商材ほどの成約が取れないため、広告を出す意味が薄いと考えているのだろう。

良いと感じる感性が違う限り受注の難しさに解決を見ない

様々な業種において適した広告手法を模索し、最適な方法を選んで実行しているのだろうが、デザイン業界のように段階を踏まなければ受注までこぎ着けない業種においては利用が適している媒体は限られるし、単純に良い作品を作っているだけでは選んでもらえる可能性は極めて低い。

例えば「かっこいい」や「高級感のある」など、デザインを依頼される際によく耳にする抽象的な表現も、人の感じ方によって全く異なる。
ピカソのゲルニカを見て涙をながすほど感動する人もいるだろうが、ほとんどの人はその良さを理解できないのと同じである。
各メーカーから発売された製品を選ぶ際にも消費者の選ぶ感性は働くが、感覚的なものではなく実際的に目で見て既存製品を選ぶ点では違う。
デザインの受注を難しくさせている最大の問題点は、“完全オーダーメイドであり、そのうえ人それぞれの感性の違いが存在する”とい点であろう。

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