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デザイナーの理想と現実

フリーランスとしての視点と物事の見え方・捉え方

デザイナーとしての居場所や立場により見える風景は違う

フリーランスとして独立することで変化を感じることは非常に多い。
仕事の量や収入面をはじめ日常生活において様々なことが大きく変わるが、おそらく最も変化を感じるのは人や物事の見え方や捉え方である。
会社員の頃と違いすべての量的安定性に欠けるものの、日頃から様々な物事に対してアンテナを張り巡らせて情報収集し、結果を見据え熟考してデザインと向き合う姿勢は、組織の一部ではなくフリーランスの立場だからこそ身に付いたのだと感じている。

不利で不安定な立場でも得られる経験は有益

一般的に、フリーランスは社会的にも業界的にも立場が弱く、収入や生活面においても不安定な場合がほとんどであり、日常業務以外にも営業活動や経理など仕事上の様々な雑務も同時にこなさなければならず、無駄に多忙な日々を送ることが多い。
仕事や収入、日常生活において安定を求めるなら、無理にフリーランスとして独立などせず組織に属したほうが賢明であり、独立するにはかなりの覚悟と信念が必要だと思う。

フリーランスで成功を勝ち取れば、やがて組織を形成して新たな会社を起ち上げるなど成長を遂げる者は多いが、徒党を組まず組織にまみれず独立独歩でフリーランスのまま過ごす道もある。
いずれの場合でも、良かれ悪しかれフリーランスとして経験して得られた様々な変化は決して無駄になることはない

物事を鋭く感じ取るアンテナを手に入れた

フリーランスになって最も変化を感じたことは「物事に対する見通しが良くなったこと」。
社内デザイナーの頃には身近に上司やその他の社員が常に存在し、言われた仕事を日々こなすことに専念し、活動範囲も社内や取引先など限られた狭い範囲を眺めることが精一杯で、独自に広い視野など持つ必要がなかった。
しかし、独立して誰に頼ることもなく自ら情報を得て仕事を探す行動が必要になると、これまで目を向けることも耳を傾けることもなかった日常の情景に対し、自然にアンテナを張って生活している事に気が付いた。
電車内でふと耳にした会話や街を歩く人の視線の動き、打ち合わせ中の何気ない相手の仕草など、あらゆることに注意を払いながら何か得るものがないか感じ取る鋭敏さは、以前に感じ得ることがなかった変化である。

いちデザイナーとしては組織に属するかフリーランスか?

独立するデザイナーには、今より生活的に豊かになりたいと思う人や、たとえ儲けが少ない仕事でもじっくり考えて取り組みたいという職人気質の人など様々存在する。
いずれの考え方が優れているのか、何を持って成功と見なすかなどは個人の問題であり、画一的に答えが出せるものではない。
ただ確実に言えることは、社内のいちデザイナーとしての存在では到底感じ得なかった世界観や世の中に対する見晴らしの良さ、人や物事を観る観察眼などは日々積み重ねられ身に付いていくということだ。
独立したてのフリーランスは仕事の量も少なく収入も以前に比べて不安定であり、順調な航海を続けられるまでには長い旅を続けなければならないが、旅が長いほど多くの情報や経験などが蓄積されて一気に飛躍できる可能性も秘めていると考えている。

会社員は組織としての意向を最大限に尊重し、個人よりも組織運営に重点を置くためスタンドプレーが許されず若干窮屈に感じる。
独立を選ぶデザイナーの多くは不安を抱えながら、そんな窮屈さを払拭したいと考えて必死にもがき自分の道を探し続ける。
デザイナーとして、港町にとどまり仲間と暮らすか独りで旅に出るか、どちらが正しいわけでもないが得られるものは確実に違う。

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