
Review
チョットブレイク!
全く仕事には関係ないですが、何か興味を引かれるのは私だけではないと思います。凶悪犯罪が後を絶たない現代社会において無視しては通れない事柄だと思いました。
私が何故興味を引かれたかと言いますと、以前に一度だけ警察署からの依頼で指名手配のポスターを制作したことがあるからです。印刷屋さんに勤めていた頃のことなので、デザインと言うよりもとりあえず見よう見まねで文字と写真を並べる版下作成作業レベルでした。
この本の表紙には、おそらく一度は街角で見かけたことのある「おい、小池!」のポスター。実はこのポスターデザイナーを使って作成したポスターだそうだ。デザインの善し悪しは別として、これまでにはない斬新な切り口でインパクトがあるために非常に記憶に残りやすいことは間違いない。それぞれの事件内容を読み進めていくと、全く手がかりがつかめないものから一度捕まえておきながら逃走されてしまったものまで幅広く、犯人は未だに逃走しているのか既にこの世には存在していないのか勝手な想像が膨らみます。中でも犯人のウエストポーチや服などの手がかりが大量に残っているのにも関わらず突き止められないでいる事件などは、素人判断としては「何故早期に解決できなかったのだろう」と単純に感じた。しかしよく考えてみると、たとえ犯人が潜伏しているであろう地域などを突き止められたとしても、その地域をくまなく調べていく作業自体も非常に骨の折れる仕事であるし、本当にその地域にいるのかすら半信半疑で捜査を進めていかなければならない事もあるでしょう。
例えば「朝のラッシュアワー時にホーム上にいる数多の乗客の中から知り合いをひとり探し出せ」と言われたとしよう。おそらくホーム上にいるといえどもたかが百、二百程であろうがきっと探し出すには困難極まることでしょう。その数十、数百倍もいる地域住民、ホーム上よりもはるかに広いエリアの中からたった一人の犯人を見つけだすと言うことと比較して考えたとき、少し捜査の大変さを感じた瞬間でもあった。そんな簡単なものではない上に事件から数年、数十年と経過する毎に見つけ出す事が困難になっていくのでしょう。2005年に脳梗塞で病死した松山ホステス殺害事件の容疑者福田和子の例では時効まで約11時間を残すだけというギリギリのタイミングで逮捕された。
元々悪人としてこの世に生まれてくる人間などいないわけで、どんな人間にも少なからず良心というものが備わっている。やって良いことと悪いことも理解することもできる。しかし中には人を殺したり騙したりしながらも何とも感じないと言う人間がいるというのも事実であるようだ。世界的に見ても、モスクワで52人の少年少女を殺害し映画にもなった前代未聞の殺人鬼アンドレイ・チカティロなどは余りにも凶暴であったため、鉄格子に入れられた状態で入廷したという記録が残っている。日本でも記憶に新しい宅間守元死刑囚が罪の重さを感じることなく死を懇願する発言をしていた。日本の地場が狂って来たのか、平和の象徴のように言われ続けてきた日本がアメリカに負けないほどの犯罪大国となりつつある昨今、両親が子どもを子どもが両親を殺す残酷な事件が多くなってきている。今までに犯罪がなかった訳ではないがこれほどまでに連鎖的なことはなかった。よく言われていることであるが、犯人に対するプライバシー等は守られるものの被害者のプライバシーは丸裸である。完全に被害者の立場にはなれないが、殺された被害者の立場になれば犯人が生き続けることに対するとまどいもあるし、できればいなくなって欲しいと思うのも当然であろう。
神戸の「酒鬼薔薇」の事件
記憶している限りでは神戸の須磨で起こった「酒鬼薔薇」の事件ぐらいから低年齢化犯罪、そして凶悪犯罪が始まっているような気がする。事件現場が住んでいるところから近いこともあり、以前に凶悪犯罪など起こったことのない様な地域であったため周辺地域の住民は驚きと恐怖にとまどっていた。事件自体非常に衝撃的であり人間のすることではない、本当に悪魔か何かが存在するのかと思ってしまうほどの事件だった。当時は様々な憶測が飛び交い、テレビには連日大学教授や評論家が登場し、犯人から送られてきた怪文書に対して討論していた。英字にスペルミスがあり字が汚いなど、幼稚な文体であり非常に不可解な文章であった。その中でも私自身にはどうも引っかかるフレーズがあった。それは、「命を懸けろとまでは言わないが」と言うフレーズ。「命を懸けるか懸けないか」と言う表現は小学生がよく使う言葉であり、成長していく過程で徐々に使わなくなる。小学生のような言い方で冗談めいて言うようなことはあるが、あまり高校生や大学生の話の中には出てこない。それまで中学生がこれほどまでに残酷で酷い事件を起こした記憶が無かったため、学者や教授などはメディアを通して滅多なことを言えないため明言を避けていたが、直感で私は中学生が犯人じゃないのかと感じた瞬間だった。
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